ノイホーフ時代

1769-1798

序論

ペスタロッチのノイホーフ時代に関する叙述では、ペスタロッチがどのようにしてアルガウのビル村の傍に新しい農 場を獲得し、新しい、かなり優雅な屋敷-まさにノイホーフ(新しい屋敷)-を建設することになったかが取り上げられる。さらに、ペスタロッチがこの時期に 実現した、あるいは少なくとも実現しようとした主たる企画について明らかにされる。その際、ペスタロッチの家族の運命、農場経営、救貧施設、著述活動、そ して政治的野心などに重点が置かれる。

以下の叙述には、ところどころにペスタロッチの著作からの長めの引用が含まれている。引用部分を明確にするため、その箇所は行頭を下げておいた。引用の出典は、校訂版ペスタロッチ全集(1-29巻)及び同書簡全集(1-14巻)の巻数と頁数で示されている。